カセットコンロがつかないときの６つの原因と対処法【すっきり解決】

このように悩んでいませんか？

この記事では、カセットコンロがつかないときの対処法をわかりやすくまとめています。

カセットコンロがつかない場合、主に６つの原因が考えられます。

【注意事項】本記事で提供される情報や対処法を試す際は必ず自己責任で行ってください。ガスに関連する作業は火災や爆発の危険があります。不明点や不安がある場合はカセットコンロメーカーのサポートに相談するのが安全です。

カセットコンロがつかないときの症状から原因を探る

まずは、カセットコンロがつかない場合の症状から原因を探ってみましょう。

火花は出るのに点火しない

火花がきちんと飛んでいるのが見えるのに点火しない場合は、ガスの出口であるバーナー周りや、火花が飛ぶ先の点火プラグに問題があるのかもしれません。

主な原因は、吹きこぼれや油ハネによる汚れです。バーナーの穴が詰まっていたり、点火プラグが汚れていたりすると、ガスと火花がうまく出会えずに点火しません。

歯ブラシなどを使ってバーナーの穴や点火プラグの先端を優しく掃除してみてください。水分が残っている場合もつきにくいので、乾いた布で拭き取ることも大切です。

ガスは出るのに着火しない

「シュー」というガスの出る音や、ガスの臭いはするのに着火しない場合、ガスと火花のタイミングや位置が合っていない可能性が考えられます。

この症状も、前述の「火花は出るのに点火しない」ケースと同様に、バーナーや点火プラグの汚れ・ズレが原因であることが多いです。

そもそも火花が出ない

点火つまみを回しても「カチカチ」という音もせず、火花も全く見えない場合、点火装置そのものに問題がありそうです。

カセットコンロの点火方式には、主に「圧電点火方式」と「連続放電点火方式（電池式）」の2種類があります。

圧電点火方式の場合

内部の部品の故障が考えられます。この場合は残念ながら、自分で修理するのは難しいことが多いです。

連続放電点火方式（電池式）の場合

まずは電池切れを疑いましょう。電池を交換するだけで、あっさり直ることがよくあります。電池の向きが正しいかも、念のため確認してみてください。

ガス臭いと感じたら

もし、カセットコンロの周辺で明らかなガスの臭い（玉ねぎが腐ったような臭い）がした場合は、ただちに使用を中止してください。

ガス漏れの可能性があり、非常に危険です。

まず試したい基本的な直し方

専門的な作業に入る前に、まず試してほしいのが基本的なメンテナンスです。これだけで解決することも少なくありません。

ボンベをセットし直す

一度ボンベを取り外し、再度「カチッ」と音がするまでしっかりはめ直してみてください。低温でつきにくい場合は、ボンベを少しだけ手で温めてからセットするのも有効です。

バーナー周りを掃除する

バーナーキャップを外し、バーナーの穴や点火プラグ、立ち消え安全装置（炎が当たる金属の棒）の汚れを、使い古しの歯ブラシや乾いた布で丁寧に取り除きます。

特に吹きこぼれた汁や油が固まっている場合は、しっかり掃除しましょう。

点火プラグのずれを調整する方法

点火プラグ（火花が飛ぶ白いセラミック部品の先端にある針）とバーナーの位置関係がずれていると、火花が適切な場所に飛ばず、点火しにくくなります。

理想的な隙間は3mm程度です。

もし明らかに位置がずれている場合は、ラジオペンチなどで点火プラグの先端を掴み、ゆっくりと曲げて調整できる場合があります。

ただし、力を入れすぎると折れてしまう可能性があるため、あくまで自己責任で慎重に行ってください。自信がない場合は、無理せずメーカーに相談しましょう。

ライターを使えばつく場合の応急処置

点火装置が故障していても、ガス供給に問題がなければ、ライターや点火棒などを使って直接火をつけるという応急処置が可能です。

ただし、これはあくまで一時的な方法です。以下の点に十分注意してください。

カセットコンロの寿命

いろいろ試しても調子が悪い場合、カセットコンロ自体の寿命かもしれません。カセットコンロの寿命の目安は、製造からおよそ10年とされています。

何をしてもカセットコンロがつかない時の最終手段

ここまでご紹介した方法を全て試してもカセットコンロがつかない場合は、内部の部品が故障している可能性が非常に高いです。

自分で分解・修理するのは大変危険ですので、絶対にやめましょう。

最終手段は、「メーカーに修理を依頼する」か「新しいものに買い替える」の2択になります。

製造から年数が経っている場合は、修理費用が高額になったり、部品がなくて修理できなかったりすることもあります。

安全面やコスト面を考慮すると、新しいカセットコンロへの買い替えが最もおすすめの選択肢と言えるでしょう。

おすすめのカセットコンロ３選

もし、お使いのコンロが寿命を迎えているなら、新しいカセットコンロに買い替える良い機会です。

ここでは、多種多様なモデルの中から、特に人気の高いおすすめのカセットコンロを3つ厳選してご紹介します。

あなたのライフスタイルにぴったりの一台を見つけてみてくださいね。

アウトドア派に：イワタニ カセットフー タフまるJr.

「キャンプやバーベキューでもガンガン使いたい！」というアクティブな方には、圧倒的な人気を誇る「タフまるJr.」がおすすめです。

引用画像：Iwatani公式サイトより

その名の通り、風や衝撃に強いタフな構造が魅力。独自の「ダブル風防ユニット」を搭載し、屋外でも炎が消えにくく、安定した加熱性能を発揮します。

無骨でかっこいいデザインは、アウトドアシーンの気分を盛り上げてくれること間違いなし。もちろん、ご家庭での使用も可能ですので、一台あれば様々なシーンで活躍します。

デザイン重視派に：イワタニ カセットフー 達人スリムプラス

「食卓で使うものだから、デザインや収納のしやすさも大切」という方には、「達人スリムプラス」がぴったりです。

引用画像：Iwatani公式サイトより

ごとくの高さがわずか7.4cmという業界トップクラスの薄型設計で、テーブルに置いても圧迫感がありません。鍋の中の具材も取りやすく、快適に食事を楽しめます。

シンプルで飽きのこないデザインと、使いやすさを両立した人気のロングセラーモデル。キッチン棚の隙間にもすっきり収納できる手軽さが嬉しいですね。

堅実なエコ派に：イワタニ カセットフー エコプレミアム

「鍋料理などで長時間使うことが多いから、ガス代は少しでも節約したい」という堅実なあなたには、「エコプレミアム」がおすすめです。

引用画像：Iwatani公式サイトより

最大の特徴は、炎が内側に向かって燃焼する「内炎式バーナー」。鍋底から炎がはみ出しにくく、熱を効率的に伝えることで、ガスの消費量を約16%もカットしてくれます。

頻繁にカセットコンロを使うご家庭なら、長い目で見ると非常にお得です。お財布にも環境にも優しい選択をしたい方に、ぜひ選んでいただきたいモデルです。

カセットコンロがつかない６つの原因と対処法

ここからは、さらに詳しくカセットコンロがつかない６つの原因と対処法をお伝えします。

【低気温の影響】気温とカセットコンロの関係

実はカセットコンロは、気温に非常に敏感です。

寒い日にカセットコンロがつきにくくなる理由と、その対策について解説します。

低気温がもたらす影響

気温が低く寒い日は、カセットコンロのガスが気化しにくくなります。

ガスボンベには、液体のガスが詰まっています。この液体ガスが気体に変わる（気化する）ことで、コンロがしっかりと燃えます。

しかし、気温が低く寒いと、この「気化」がうまくいきません。これがガスボンベの火がつきにくかったり、火力が弱くなる主な原因です。

低気温でガスボンベがつかないときの対処法とテクニック

では、低気温でガスボンベがつかないときの対処法を見てみましょう。

まず、ガスボンベを温めます。

気温が低いと「気化」がうまくいかないので、

など、ガスを温めることで性能を上げましょう。

そして、寒い日は風が強いことが多いため「風よけ」を使うのもポイントです。

風で火が消える問題も解決するために、市販の風よけやアルミホイルで作った風よけを使います。

また、あまりに低気温の場所で使う場合は、寒冷地用のガスボンベも販売されています。低温でも気化しやすい成分が含まれているので、寒い場所での使用には最適です。

【電池の問題】カチカチ言うけど火がつかない

点火スイッチは機能しているように見えますが、火花が飛ばないため、ガスに火がつきません。

点火つまみを回したときに「カチカチ」という音がする場合、火花を飛ばす圧電装置は正常に作動している可能性が高いです。

それなのに火がつかないのは、ガスがバーナーまで届いていないことが主な原因と考えられます。

電池が切れたときの緊急対処法

カセットコンロの電池が切れたときの最もシンプルな対処法は、マッチやライターで手動点火することです。

ただし、安全のために一度ガスのノブを閉じていることを確認してから点火し、確実に火がついたことを確認してから料理を始めましょう。

電池切れはよくあるトラブルです。そのため、予備の電池を常に持っていると安心です。

電池の交換は簡単なので、トラブル時にもすぐに対応できます。

予防策とメンテナンス

カセットコンロを使わない期間が長いと、知らず知らずのうちに電池が劣化していることがあります。

月に一度は電池のチェックをして、必要なら交換しましょう。

一般的にアルカリ電池は長持ちしますが高価、マンガン電池は安価ですが寿命が短い傾向にあります。

用途や頻度に応じて、適切な電池を選ぶことが大切です。

【着火部分の汚れ】点火プラグやバーナーの掃除

点火プラグやバーナーが汚れていると、火がつきにくくなったり、火力が不安定になったりします。

最悪の場合、火が全くつかなくなることも。これは、汚れがカセットコンロの点火を妨げるためです。

汚れの主な原因

掃除せずにカセットコンロを使い続けることで、自然と汚れは溜まっていきます。

油ものを調理するときなどに油や食材の飛び散りがよく起きます。

また、屋外での使用や保管状態が悪いと、外部からの塵や汚れが入り込む可能性もあります。

カセットコンロの掃除方法

注意点と定期的なメンテナンスの重要性

メンテナンスは適度な力加減で行います。掃除中に力を入れすぎると、部品を壊してしまう可能性があります。

また、水洗い後はきちんと乾燥させることが大切です。乾燥が不十分だと部品が錆びる原因になるからです。

カセットコンロの掃除を怠ると、火事の原因になりかねません。月に一度は点火プラグとバーナーをしっかりと掃除するのが理想です。

使用後に汚れを簡単に拭き取るだけでも、大きな安心と快適さにつながります。

※ご紹介しているモデルの仕様や価格は変更される可能性があります。詳細は各メーカーの公式サイトをご確認ください。