「夜中にエアコンの音がゴーゴー鳴って気になる」
「エアコンの室内機がカタカタうるさい、どうする?」
エアコンの騒音が気になって眠れない夜を過ごすのは、とても辛いですよね。なぜうるさいのか原因がわからないと、対策がしようもありません。
この記事では、エアコンがうるさいの主な理由とその解決策を詳しく解説します。さらに、快適な睡眠環境を作るための具体的な対策もご紹介します。
結論から言うと、エアコンがうるさい理由には、内部の汚れや部品の劣化、設置場所の問題などが考えられます。
これらを解消することで、静かな睡眠環境を取り戻すことができます。
- エアコンがうるさい原因と音の種類について
- 騒音の具体的な対策方法について
- 騒音が発生する部品や設置状況の問題点
- 快適な睡眠環境を作るための解決策
エアコンがうるさい理由と寝れない夜の原因を解説
- 寝れないほどエアコンがうるさい原因とは
- ゴーゴー・ブーンという音がうるさい
- カタカタ音が発生する原因
- キーンという音の正体と対策
- エアコンの風の音が大きくなる原因
- 新品のエアコンでも音がうるさい場合
寝れないほどエアコンがうるさい原因とは
エアコンから騒音がする原因は、実にさまざまです。音の種類や発生源によって、問題の特定と解決方法が異なります。
ここでは、眠れないほどエアコンがうるさくなる主な原因について解説します。
室内機の動作音
室内機から発生する音には、ファンの回転音や冷媒ガスの流れる音があります。
これらは正常な動作音である場合も多いですが、フィルターの汚れや部品の緩みが原因で異常に大きくなることがあります。
室外機の振動音
室外機の設置場所が不安定だったり、内部の部品が劣化していると、振動による大きな音が発生します。特に夜間は周囲が静かなため、これらの音が目立ちやすくなります。
異物の混入
室内機や室外機にホコリやゴミが溜まると、ファンやモーターに異物が接触し異音を引き起こします。これによりエアコンの効率も低下します。
設置不良
エアコン本体や室外機が正しく設置されていない場合、運転中に振動で壁や床に当たり、大きな音を立てることがあります。
ゴーゴー・ブーンという音がうるさい
エアコンから「ゴーゴー」や「ブーン」といった低い音が聞こえる場合、その原因は主に以下の通りです。
室外機のモーター負荷
室外機は冷媒ガスを循環させるためにモーターを稼働させています。このモーターに負荷がかかると、「ブーン」という低い振動音が発生します。
特に気温差が大きい場合、この負荷が増加し音も大きくなる傾向があります。
フィルターや熱交換器の汚れ
室外機内のフィルターや熱交換器(アルミフィン)が汚れていると、空気の流れが悪くなり、ファンやモーターに余計な負担をかけます。
その結果、「ゴーゴー」という風切り音や振動音が発生します。
設置場所の問題
室外機が水平でない場所に設置されている場合、運転中に振動で壁や床に接触し、「ゴーゴー」という騒音を引き起こすことがあります。
また、近くに物を置いている場合も空気流通を妨げて異常な音を発生させます。
部品の劣化
長期間使用しているエアコンでは、モーターやコンプレッサーなどの部品が劣化して異常な稼働音を出すことがあります。
この場合、修理または部品交換が必要になることもあります。
カタカタ音が発生する原因
「カタカタ」という軽い異音は、エアコン内部または周辺環境によって引き起こされます。このような音には以下のような原因があります。
フィルターやパネルの取り付け不良
フィルターやフロントパネルが正しく取り付けられていない場合、運転中に振動で「カタカタ」とした異音を発生させます。この問題はフィルター掃除後などによく見られます。
部品の緩み
長期間使用しているエアコンでは、内部部品(ネジやボルトなど)が緩んでしまうことがあります。この緩みが振動によって「カタカタ」という異音を引き起こします。
電磁弁の開閉
冷媒ガスを制御する電磁弁が開閉する際、「カタカタ」という小さな作動音を出すことがあります。これは正常な動作であり、一時的なものであれば心配はいりません。
室外機周辺環境
室外機近くに物体(植木鉢など)があると、それらと接触して「カタカタ」とした衝突音を発生させることがあります。また、防振ゴムなどが劣化している場合も同様です。
配管やホースの問題
配管同士が接触していたり固定されていない場合、その振動で「カタカタ」という異音を引き起こすことがあります。この問題は配管部分を固定することで解消できます。
キーンという音の正体と対策
エアコンから「キーン」という高い音が聞こえる場合、その原因は主に内部の部品や汚れ、経年劣化に関連しています。
この音は耳障りで、特に静かな夜には気になりやすいものです。以下に、キーン音の主な原因と対策について解説します。
コンプレッサーやコンデンサーの不具合
エアコン内部には冷媒を圧縮するコンプレッサーや、熱を放出するコンデンサーが搭載されています。
これらの部品が劣化すると、高周波の「キーン」という音が発生することがあります。特に長期間使用しているエアコンでは、このような異音が起こりやすくなります。
コンプレッサーやコンデンサーに問題がある場合は、自分で修理することは難しいため、専門業者に点検を依頼することをおすすめします。
モーターやベアリングの摩耗
室内機や室外機のファンを回転させるモーターや、その軸を支えるベアリングが摩耗している場合も、キーン音が発生します。
モーター内の潤滑剤が不足していると、摩擦音としてこのような高音が聞こえることがあります。
モーターやベアリングの潤滑剤不足が原因の場合は、潤滑剤を補充することで改善することがあります。ただし、安全面を考慮し、プロに依頼するほうが安心です。
冷媒ガスの流れる音
冷媒ガスが配管内を高速で移動する際、特定の条件下で「キーン」という音を発する場合があります。
これは正常な動作音であることも多いですが、冷媒量が不足している場合は異常音となる可能性があります。
冷媒ガス不足の場合は、メーカーや専門業者に連絡し、適切な量を補充してもらうことが大切です。
エアコンの風の音が大きくなる原因
エアコンから聞こえる風の音が大きくなると、不快感を覚えるだけでなく、故障の兆候ではないかと心配になることもあります。この現象にはいくつかの原因があります。
フィルターや熱交換器の汚れ
フィルターや熱交換器(アルミフィン)がホコリで目詰まりしていると、空気の流れが悪くなり、ファンが余計な力を使うため風切り音が大きくなります。
特に定期的な掃除を行っていない場合、この問題が起こりやすくなります。
フィルターや熱交換器は、定期的に掃除しましょう。掃除機でホコリを吸い取った後、水洗いすると効果的です。
ファンモーターの異常
ファンモーターは風量を調節する重要な部品です。このモーターに異常があると回転数が不安定になり、大きな風切り音や振動音を引き起こします。
ファンモーターに異常がある場合は、自分で修理せず専門業者に点検を依頼してください。
設定温度と室温差による負荷
設定温度と室温との差が大きい場合、エアコンは最大出力で運転します。この際、ファンの回転数も上昇し、それに伴って風切り音も大きくなることがあります。
設定温度を室温に近づけることで、負荷を軽減し風切り音を抑えることができます。
新品のエアコンでも音がうるさい場合
新品のエアコンでも異常な騒音が発生することがあります。このような場合、設置不良や初期不良など複数の原因が考えられます。
設置時の問題
新品でも設置時にネジが緩んでいたり、室外機や室内機が水平でない場所に取り付けられていると振動による騒音が発生します。
また、防振ゴムなど振動対策用部品の取り付け忘れも原因となります。
対策としては、設置状態を確認し不安定であれば再調整してください。設置業者に連絡して対応してもらうことがおすすめです。
冷媒ガスによる運転音
新品の場合でも冷媒ガスが配管内を流れる際、「シュルシュル」や「ブーン」といった運転音が聞こえることがあります。
これは正常な動作の場合もありますが、不自然なほど大きい場合は冷媒量過多または不足によるものかもしれません。
冷媒ガス量については、メーカーまたは設置業者に相談し、不足または過剰の場合には適切な調整を依頼してください。
初期不良
新品でも製造過程で部品に不具合があるケースがあります。特にモーターやファンなど可動部分に問題があると異常な騒音につながります。
初期不良の場合は、保証期間内であれば無償修理または交換対応となるケースがあります。購入先またはメーカーへ連絡しましょう。
寝れないうるさいエアコンの騒音を解消する具体的な対策
- 室内機がうるさい場合の対策方法
- 室外機がめちゃくちゃうるさいときの対策
- 夜中にエアコンがうるさいときに試したい対策
- エアコンの振動音を抑えるための方法
- メーカー別で騒音対策に優れたエアコンを選ぶコツ
室内機がうるさい場合の対策方法
エアコンの室内機がうるさいと感じる場合、原因は主に内部の汚れや部品の不具合、設置状況に関連しています。以下に具体的な原因と対策を紹介します。
フィルターや送風ファンの汚れ
フィルターや送風ファンにホコリが溜まると、空気の流れが悪くなり騒音の原因になります。
特に「ゴーゴー」や「ボソボソ」といった音が発生する場合は、これが原因である可能性が高いです。
対策としては、定期的にフィルターを掃除する。掃除機でホコリを吸い取った後、水洗いすると効果的です。
汚れがひどい場合はエアコンクリーニング業者に依頼して内部まで清掃してもらいましょう。
部品の取り付け不良
フロントパネルやフィルターが正しく取り付けられていない場合、運転中に振動で「カタカタ」や「ガタガタ」という音が発生します。
対策としては、フィルターやパネルを正しく取り付け直す必要があります。自動お掃除機能付きエアコンの場合も、部品がきちんと装着されているか確認しましょう。
配管やドレンホースの問題
配管同士が接触していたり、ドレンホース内で空気が逆流すると「ポコポコ」や「トントン」といった音が発生します。
対策としては、配管部分を固定し、接触しないよう調整することが大切です。ドレンホースには逆流防止弁を取り付けると効果的です。
モーターやファンの不具合
送風ファンやモーターが摩耗していると、「キーン」や「シュイーン」といった高音が発生します。
対策は、モーター部分に潤滑剤を補充する方法があります。ただし、自分で行うのは難しいため、専門業者に依頼することをおすすめします。
室外機がめちゃくちゃうるさいときの対策
エアコンの室外機から大きな音が聞こえる場合、その原因は設置状況や部品の劣化、周辺環境などさまざまです。以下に主な原因と解決方法を説明します。
設置場所の問題
室外機が水平でない場所に設置されていると振動音が大きくなります。また、設置面が不安定だと壁や地面との接触で「ガタガタ」音が発生します。
対策としては、室外機を水平な場所に再設置したり、防振ゴムを設置して振動を軽減する方法が考えられます。
部品の緩み
ネジやボルトなどの部品が緩んでいる場合、「ビーン」や「バタバタ」といった音が発生します。
対策は、ネジやボルトを締め直す必要があります。緩みが見つからない場合は、専門業者に点検を依頼しましょう。
周辺環境による影響
室外機周辺に物(植木鉢など)があると、それらとの接触で異音が発生します。また、草木などの異物がファンに絡まることもあります。
対策としては、室外機周辺を整理し、物を置かないようにすることが大切です。異物を取り除き、定期的に清掃するようにしましょう。
モーターやコンプレッサーの不具合
モーターやコンプレッサーが劣化している場合、「ブーン」という低音や異常な振動音が発生します。
対策は、部品交換または修理を専門業者に依頼する必要があります。耐用年数(約10年)を超えている場合は買い替えも検討しましょう。
夜中にエアコンがうるさいときに試したい対策
夜中になるとエアコンの音が目立ち、不快感を覚えることがあります。このような状況では、以下の方法で騒音を軽減できます。
エアコン設定の見直し
設定温度と外気温との差が大きいほどエアコンには負荷がかかり、「ゴーゴー」や「ブーン」といった運転音が大きくなることがあります。
対策としては、設定温度を外気温に近づけて負荷を軽減することが挙げられます。「静音モード」など運転音を抑える設定を活用しましょう。
室内機・室外機周辺環境の改善
室内機や室外機周辺に障害物があると、空気流通が妨げられ騒音につながります。また、防振対策も重要です。
対策は、室内機・室外機周辺から障害物を取り除き、室外機には防振ゴムや耐震マットを使用して振動音を抑える方法があります。
窓やドアから入る音への防音対策
夜中は周囲が静かなため、小さな騒音でも気になりやすくなります。窓から入る室外機の音もその一因です。
対策は、遮音カーテンや吸音シートを使用して防音効果を高めたり、窓枠に隙間テープを貼り、防音性能を向上させるなどがおすすめです。
定期的なメンテナンス
フィルター汚れや部品劣化によって異常な運転音が発生することがあります。これらは定期的な点検・清掃で防げます。
対策としては、フィルター掃除など日常的なお手入れを行ったり、異常な騒音の場合は専門業者による点検・修理を依頼することが大切です。
エアコンの振動音を抑えるための方法
エアコンの振動音は、設置状況や内部部品の劣化が原因で発生します。
この騒音は放置すると不快感を与えるだけでなく、エアコン本体や周囲の設備にダメージを与える可能性があります。
以下に振動音を抑える具体的な方法を紹介します。
防振ゴムやマットの使用
室外機の脚に防振ゴムや防振マットを敷くことで、振動が床や壁に伝わるのを軽減できます。これにより、「ガタガタ」や「ビーン」という音が抑えられます。
柔らかい素材は高周波音、硬い素材は低周波音に効果的です。
設置面の安定化
室外機が水平でない場所に設置されていると、振動が増幅されることがあります。水平な場所に再設置するか、防振台を使って安定させることで騒音を軽減できます。
室外機内部の清掃
室外機内部に溜まったホコリや異物(小石、葉っぱなど)が振動の原因になることがあります。定期的に清掃することで異物による騒音を防げます。
配管やホースの固定
配管やドレンホースが緩んでいると、運転中に壁や床と接触して振動音が発生します。これらを固定することで、不要な音を減らせます。
ペットボトルを活用した振動吸収
ペットボトルに水を入れて室外機の上に置き、振動エネルギーを吸収させる方法も効果的です。ただし、水量を調整しながら使用し、安全面には十分注意してください。
エアコンメーカー別で騒音対策に優れた製品を選ぶコツ
エアコン選びでは静音性も重要なポイントです。
メーカーごとの特徴や技術力によって騒音対策性能には差があります。以下に各メーカー別で騒音対策に優れた製品選びのコツをご紹介します。
ダイキン
ダイキンは独自開発したリラクタンスDCモーターによって静音性と高効率性を両立しています。また、防振構造にも優れており、室内機・室外機ともに運転音が非常に静かです。
パナソニック
パナソニックは「ナノイーX」技術など快適性向上機能とともに静かな運転性能にも定評があります。「Eolia」シリーズは特に寝室向けとして人気です。
三菱電機
三菱電機は「霧ヶ峰」シリーズで知られ、高性能な防振技術と静かな運転性能が特徴です。特に低速運転時でも安定した静けさを保つモデルがおすすめです。
日立
日立は「白くまくん」シリーズで高い評価を得ています。独自技術によるファン設計で風切り音が少なく、静かな環境でも気になりません。
富士通ゼネラル
富士通ゼネラルは「ノクリア」シリーズで知られ、防振マウントなど細部まで静音対策が施されています。また、省エネ性能も高く評価されています。
選ぶ際のポイント
- デシベル(dB)値
- 口コミ・レビュー
- 設置環境
製品スペック表で運転時のdB値(低いほど静か)を確認することをおすすめします。
また、実際の使用者の口コミやレビューを参考にすることも大切です。
そして、室内機・室外機ともに設置場所によって騒音レベルが変わるため、自宅環境との相性も考慮する。
最後に:エアコンがうるさい理由とは?寝れないときの解決策まとめ
いかがでしたか?エアコンがうるさいと寝れない原因や対策について理解が深まったのではないでしょうか。
エアコンの騒音は、汚れや部品の劣化、設置不良などさまざまな要因で発生しますが、適切なメンテナンスや対策を行うことで解消できます。
エアコンがうるさいと寝れない夜を改善し、快適な睡眠環境を手に入れましょう。日頃の点検や掃除を心がけて、静かなエアコンライフをお楽しみください。
- エアコンがうるさい原因には内部の汚れや部品の劣化がある
- 室内機のフィルター汚れが音の原因になる
- 室外機の設置場所が不安定だと振動音が発生する
- ゴーゴーやブーンという音はモーター負荷が原因の場合が多い
- カタカタ音は部品の緩みやフィルターの取り付け不良で起こる
- キーンという高音はコンプレッサーや冷媒ガスの流れが関係する
- 風切り音はフィルターや熱交換器の目詰まりで大きくなる
- 新品でも設置不良や初期不良で騒音が発生することがある
- 防振ゴムやマットを使用すると振動音を軽減できる
- 設定温度を適切に調整すると運転音を抑えられる
- 室外機周辺の障害物や異物を取り除くと騒音を防げる
- モーター部分に潤滑剤を補充すると摩擦音を軽減できる
- 遮音カーテンや隙間テープで室外機の音を防ぐことが可能
- メーカーごとの静音性を比較して製品を選ぶことが重要
- 定期的なメンテナンスで騒音トラブルを未然に防げる