「中古の電子レンジの相場や新品との違いは?」
「安い電子レンジのおすすめモデルが知りたい」
新品よりも安く手に入る「中古の電子レンジ」。しかし、衛生面や故障リスク、寿命の短さなどに不安を感じる人もいるのではないでしょうか。
この記事では、電子レンジの中古はやめたほうがいいと言われる理由を解説し、後悔しないポイントや相場、寿命や安全性についてお伝えしていきます。
結論としては、中古電子レンジはやめたほうがいいと言われるのは、見落としがちなデメリットやリスクがあり、長く使うことが難しいケースが多いからです。
失敗しない選び方や新品でも安いモデルもまとめているので、参考にしてもらえると嬉しいです。
- 中古電子レンジのリスクやデメリット
- 中古と新品の価格やコストパフォーマンスの違い
- 失敗しない中古電子レンジの選び方
- リユース品とアウトレット品の違い
電子レンジの中古はやめたほうがいい理由とおすすめモデル
- やめたほうがいいと言われる理由
- 中古で後悔しないためのチェックポイント
- セカンドストリートやリサイクルショップの実態
- 中古電子レンジの相場と新品との価格差
- リユース品とアウトレット品の違い
- コスパ重視の電子レンジ3選
やめたほうがいいと言われる理由
中古の電子レンジは、価格が安く手軽に手に入る一方で、さまざまなリスクがあると言われています。ここでは、「やめたほうがいい」と言われる理由を見ていきましょう。
内部部品の劣化による性能低下
大きな理由として挙げられるのが、内部部品の劣化による性能低下です。
電子レンジの加熱を担うマグネトロンは、平均2,000時間の使用が想定されています。
毎日30分使うと約11年で寿命を迎えますが、中古品の場合は前の持ち主の使用頻度がわからず、残りの寿命を把握できません。
製造から5年以上経過した製品では、加熱ムラや温まりに時間がかかるなど、調理に支障が出るケースも多く見られます。
故障リスクが高い
中古電子レンジは、新品に比べて故障しやすく、突然動かなくなったり、エラー表示が出て使えなくなることがあります。
修理が必要な場合、基板やマグネトロンの交換で2万円から4万円近い費用がかかることもあり、購入価格よりも高くつく場合も少なくありません。
また、製造から年数が経過していると、修理用部品の在庫がなく、修理自体ができないケースもあります。
衛生面の問題
中古の電子レンジは、前の持ち主の使い方や掃除状況が不明です。外観はきれいでも、内部には焦げ付きや油汚れが残っていることが多いです。
ある調査によれば、中古電子レンジの6割に目視できる汚れがあり、4分の1には微生物汚染が確認されたという例もあります。
特にターンテーブルの下や排気口付近は清掃が行き届きにくく、カビの発生率が新品の3倍以上というデータもあります。
保証がない・極めて短い
保証がない、もしくは極めて短い点も大きなデメリットです。新品の電子レンジには1年程度のメーカー保証がついていますが、中古品の97%はメーカー保証が切れています。
リサイクルショップ独自の保証があっても期間は短く、保証内容も限定的です。
故障時の修理費用や買い替えコストを考えると、初期費用の安さだけで中古を選ぶのはリスクが高いといえます。
中古で後悔しないためのチェックポイント
中古の電子レンジを選びたい場合は、後悔しないためにいくつかの重要なチェックポイントがあります。
製造年数は5年以内か
まず最初に確認すべきは製造年数です。電子レンジの製造年は本体背面や取扱説明書で確認できます。
メーカーの部品供給期間は製造終了後8年が目安となるため、購入時点で製造から5年以内のモデルを選ぶことが望ましいです。
【HITACHIのケース】
電子レンジの補修用性能部品の保有年数は製造打ち切り後、8年です。保有期間が過ぎたものに関しては、ご提供することが出来ないこともありますのでご了承ください。
古いモデルは修理部品の入手が難しく、故障時に対応できないリスクが高まります。
信頼できるメーカーか
メーカーの信頼性も重要です。国内大手メーカー(シャープ、パナソニック、日立など)の製品は修理ネットワークが整っており、サポートを受けやすい傾向があります。
逆に海外メーカーやOEM製品は修理や部品調達が難しい場合が多く、日本仕様でない製品は電圧の違いから故障しやすくなります。
保証制度があるか
店舗の保証制度も必ず確認しましょう。信頼できるリサイクルショップでは6ヶ月程度の動作保証がつく場合があります。
保証内容として、自然故障の範囲や無償修理の条件、代替品の提供有無などを事前にチェックしてください。
保証付き中古品の故障率は、無保証品よりも大幅に低いというデータもあります。
綺麗な状態か
庫内の汚れや焦げ付き、異臭がないかをLEDライトなどでしっかりチェックします。ターンテーブルの回転が滑らかか、ドアの密閉性に問題がないかも確認しましょう。
特にドアのパッキン部分はカビが発生しやすいため注意が必要です。名刺サイズの紙片をドアに挟んで閉めたときに抵抗があるかどうかで密閉性を確認できます。
避けたほうが良いモデル
多機能オーブンレンジや業務用の中古品は避けたほうが無難です。グリルやスチーム機能付きモデルはヒーターやタンクの劣化が早く、加熱不良やカビのリスクが高まります。
業務用転売品は家庭用よりも酷使されているため、故障率が高い傾向があります。
セカンドストリートやリサイクルショップはあり?
中古の電子レンジを検討する場合、リサイクルショップを使う方は多いはずです。
とくに「セカンドストリート」は、全国に850店舗以上を展開し、中古の電子レンジも積極的に取り扱っているリサイクルショップです。
シャープやパナソニック、日立、東芝、アイリスオーヤマなど、人気メーカーのモデルを幅広く扱っており、新生活や引っ越しのタイミングで、手頃な価格で家電を揃えたい人には利用しやすい環境が整っています。
セカンドストリートでは、買取できないアイテムとして以下のような決まりが設定されています。
- 動作不良、故障している電子レンジ
- 電源コードの表皮のビニールが切れていたり、削れてしまっている場合
- PSEマークが無い電子レンジ
そのため、中古で売られている家電は、基本的には「動作に問題はない」と言えます。
販売される中古電子レンジは、店舗ごとにクリーニングや動作確認が行われていますが、実際の状態や保証内容は商品ごとに異なります。
6か月程度の返金保証が付く場合もありますが、保証の有無や内容は店舗や商品によって異なるため、購入前に必ず確認が必要です。
オンラインストアでは、詳細な商品情報や状態説明が掲載されているので、電子レンジの中古品を検討する場合は、チェックしてみても良いでしょう。
中古電子レンジの相場と新品との価格差
中古電子レンジの相場は、製造年やメーカー、機能によって大きく異なります。また、店舗のクリーニングや保証内容によっても変動します。
徹底したクリーニングや長期保証が付いている場合は、中古でも高めの価格設定になることがあります。
単機能のシンプルなモデルであれば、中古市場では3,000円から10,000円程度が一般的な価格帯です。
オーブン機能付きやスチーム機能付きの多機能モデルは、中古でも10,000円から30,000円程度で販売されることがあります。
一方、新品の電子レンジの価格相場は、以下のようなイメージです。
モデルタイプ | 価格帯 |
---|---|
単機能モデル | 5,000円〜10,000円 |
オーブン機能付きモデル | 20,000円〜30,000円 |
スチーム機能付き高機能モデル | 30,000円 |
当然、新品と中古では価格差はありますが、製造年が古い中古品は安価で手に入る分、故障や性能劣化のリスクが高まります。
中古品は初期費用が安くても、故障時の修理費用や短期間での買い替えリスクを考えると、長期的なコストパフォーマンスで新品に劣る場合があります。
特に製造から5年以上経過したモデルは、修理用部品が手に入らないことも多く、故障時の対応が難しくなります。
リユース品とアウトレット品の違い
リユース品とアウトレット品は、どちらも新品より安く家電が手に入る選択肢です。しかし、内容や購入時の注意点は異なります。
リユース品
リユース品とは、一度誰かが使用した家電を、クリーニングやメンテナンスを施した上で再販売するものです。
例えば、引越しや買い替えで不要となった電子レンジを専門業者が買い取り、分解清掃や動作確認を行って再び市場に出すケースが該当します。
リユース品は、使用歴があるため細かな傷や使用感が残る場合がありますが、動作確認や保証が付くことも多く、コストを抑えたい方に適しています。
アウトレット品
アウトレット品は、基本的には新品として販売されるべき家電が、何らかの理由で通常の流通から外れた商品です。
主な例としては、店頭で展示されていたデモ機、型落ちとなった旧モデル、箱に傷がある未使用品、部品が一部欠品している商品などが挙げられます。
アウトレット品は、未使用であっても展示中に通電していた場合や、外装に小さな傷がある場合がありますが、機能や性能には問題がないことがほとんどです。
価格が大きく割引されている点が魅力で、現品限りの早い者勝ちとなることが多いです。
おすすめコスパ重視電子レンジ3選
電子レンジをできるだけ安く購入したい方には、シンプルな単機能モデルや型落ち品、アウトレット品が狙い目です。
ここでは、コストパフォーマンスが高く、特に一人暮らしやセカンド機としても人気のあるおすすめモデルを5つ紹介します。
ハイアール JM-17K-50(17L)
コンパクトで扱いやすい単機能レンジです。700Wの高出力でご飯やお弁当を素早く温められます。つまみを回すだけのシンプル操作で使いやすく、設置場所も選びません。
東日本対応モデルと西日本対応モデルがあります。
価格は10,000円前後ですが、店舗によっては8,000円台で購入できることもあります。
YAMAZEN YRM-HF171(17L)
17Lのターンテーブル式で、シンプルな操作性と使いやすさが魅力のモデルです。全国どこでも使えるヘルツフリー仕様で、引っ越しや転勤が多い方にも安心です。
出力は500W・650W(50/60Hz)に対応し、解凍や煮込みなど用途に合わせて使い分けられます。
余計な機能を省いたシンプル設計なので、初めて電子レンジを使う方や高齢の方にもおすすめです。価格は9,000円前後で、コストパフォーマンスに優れた一台です。
アイリスオーヤマ PMG-T179(17L)
ターンテーブルタイプで、直感的な操作パネルが特徴です。ワンタッチで温めや解凍ができ、コスパの高さが魅力の電子レンジです。
この価格帯では、シンプルでおしゃれなデザインもおすすめできるポイントです
価格は9,000円前後ですが、ネット通販やアウトレットで安く手に入ることがあります。
やめたほうがいいだけじゃない電子レンジの中古に関する疑問
- 3000円で電子レンジは買える?
- オーブンレンジと電子レンジどっちを買ったらいい?
- 電子レンジの寿命は何年くらい?中古品のリスク
- 20年電子レンジは使える?長期使用の危険性
- 新品と中古はどちらが本当にお得?
- 電子レンジは三種の神器?
3000円で電子レンジは買える?
3000円で手に入る電子レンジは、ほとんどが中古品や古いモデルです。
リサイクルショップやフリマアプリでは3000円以下の商品も見かけますが、新品でこの価格はほぼありません。
安さは魅力ですが、結果的に「安かろう悪かろう」になりやすい面もあるので注意が必要です。
先にお伝えしているように、内部部品の劣化や寿命の短さが大きな問題です。中古の場合、前の持ち主の使い方がわからず、購入後すぐに故障することもあります。
衛生面でも、焦げやカビ、においが残っているケースが多いです。保証がないかごく短期間のため、故障時に修理費用が高くつき、結局買い替えになることもあります。
オーブンレンジと電子レンジどっちを買ったらいい?
電子レンジとオーブンレンジは、見た目は似ていますが機能や使い勝手に大きな違いがあります。
電子レンジ
電子レンジはマイクロ波を使って食品の内側から温める仕組みで、主にご飯やおかずの温め直し、冷凍食品の解凍に特化しています。
操作もシンプルで、価格も抑えめです。省スペースで設置できるため、一人暮らしやキッチンが狭い家庭にも向いています。
オーブン機能をあまり使わない場合は、電子レンジの方がコスパが良いです。
オーブンレンジ
オーブンレンジは、電子レンジの温め機能に加え、オーブンやグリル機能が搭載されています。パンやお菓子作り、グラタンやローストチキンなどの本格的な調理も可能です。
多機能な分だけ価格が高く、設置スペースも広めに必要です。料理の幅を広げたい人や、焼き調理を頻繁に行う人にはオーブンレンジが向いています。
選び方のまとめ
選び方としては、「温めや解凍がメインで、価格と省スペースを重視するなら電子レンジ」、「焼き料理やお菓子作りも楽しみたいならオーブンレンジ」となります。
電子レンジの寿命は何年くらい?中古品のリスク
電子レンジの寿命は一般的に10年が目安とされています。これは内部のマグネトロンという部品の寿命が約2,000時間とされているためです。
毎日30分使うと約10年で寿命を迎えます。使用頻度が高い家庭や、お菓子作りなどで長時間使う場合は、寿命が短くなることもあります。
電子レンジの寿命が近づくと、温め機能が弱まったり、頻繁に止まる、ボタンや画面が反応しない、異音や異臭がする、火花が出るなどのサインが現れます。
これらの症状が出た場合は、安全のためにも早めの買い替えがおすすめです。
20年電子レンジは使える?長期使用の危険性
電子レンジを20年使い続けることは、理論上は不可能ではありません。
しかし、お伝えしたようにマグネトロンの寿命は2,000時間程度のため、通常の使い方なら10年ほどで寿命を迎えます。
20年使う上で問題となるのは、故障した際の修理や電気代、衛生面です。
20年以上経過した電子レンジは、メーカーの修理部品の供給が終了していることがほとんどで、故障した際の修理ができません。
安全基準や省エネ性能も現行モデルより劣るため、電気代が高くついたり、食品の加熱が不十分になるリスクもあります。
また、衛生面でも長期間使った電子レンジは内部に汚れやカビが蓄積しやすくなります。
定期的な掃除をしていても、完全に除去するのは難しいため、安全かつ快適に使い続けるためには、10年を目安に買い替えを検討するのが理想的です。
新品と中古はどちらが本当にお得?
電子レンジの新品と中古、どちらが本当にお得なのでしょうか。その答えは、単純な価格差だけでなく、長期的なコストや安全性、使い勝手まで考慮する必要があります。
結論を言うと、短期間だけ使いたい、予算を最優先したい場合は中古も選択肢になりますが、長期的な安心や安全、コストを考えると新品の方が結果的にお得と言えます。
中古の電子レンジは、価格が安く手に入りますが、内部部品の劣化や性能低下、故障リスクは高く、保証が効かない場合も多いです。
修理が必要になった場合、数万円の費用が発生することもあり、結果的に新品を買った方が安く済むケースも珍しくありません。
また、新品の電子レンジは、最新の省エネ性能や衛生面での安心感、メーカー保証が付いています。
そのため、新品は初期費用が高いものの、長期的には修理や買い替えのリスクが低く、コストパフォーマンスに優れています。
電子レンジは三種の神器?
三種の神器は、時代ごとに家庭に欠かせないとされてきた3つの家電を指す言葉です。
昭和30年代には「白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫」が三種の神器とされ、一般家庭の生活水準向上を象徴する存在でした。
その後、昭和40年代には「カラーテレビ・乗用車・クーラー」へと変化し、時代とともに三種の神器の顔ぶれも変わってきました。
現代では、生活スタイルや技術の進歩に合わせて「新・三種の神器」や「キッチン三種の神器」など、さまざまなバリエーションが登場しています。
たとえば、冷蔵庫・洗濯機・電子レンジを現代の三種の神器とする意見も多く、特に一人暮らしや新生活を始める際にはこの3つが揃っていれば生活が成り立つと言われています。
最後に:電子レンジの中古はやめたほうがいい?リスクと失敗しない選び方
いかがでしたか?この記事では、電子レンジ 中古 やめたほうがいいと言われる具体的な理由や、後悔しない選び方のポイントについて詳しく解説しました。
中古は安さが魅力ですが、故障や衛生面のリスクも伴います。
電子レンジの中古はやめたほうがいいのか迷った際は、製造年や保証、状態をしっかり確認し、新品の安いモデルと比較検討することをおすすめします。
この記事が、あなたの電子レンジ選びの参考になれば幸いです。
- 中古電子レンジは内部部品の劣化による性能低下リスクが高い
- マグネトロンの寿命が不明なため残りの使用年数が読めない
- 製造から5年以上経過したモデルは加熱ムラや故障が多い
- 修理費用が高額になりやすく新品より高くつく場合がある
- 修理用部品が入手困難なことが多く修理不能リスクもある
- 衛生面で焦げや油汚れ、カビなどが残っている可能性が高い
- 中古品の約6割に目視できる汚れが確認されている
- 保証がない、または極めて短い場合が大半である
- 故障時の修理や買い替えで結局コストがかさむことがある
- 製造年数やメーカー、保証内容の確認が必須である
- 多機能オーブンレンジや業務用は中古で避けた方が無難
- セカンドストリートなどリサイクルショップは動作確認やクリーニングを行っている
- 6か月程度の保証が付く場合もあるが内容は店舗ごとに異なる
- 中古の価格は安いが長期的には新品の方がコスパが良い場合が多い
- 新品は省エネ性能やメーカー保証があり長期使用に向いている